スーパーでのレジバイト
私は、スーパーでレジのバイトをしていました。
そのときのことについて、お話をしたいと思います。
スーパーでレジのバイトをしていたのは、大学卒業間近の頃からでした。
就職をせずに、フリーで絵の仕事につこうと思い、一人でしたが一生懸命毎日を過ごしていました。
その中で、唯一の支えになっていたのが、スーパーでレジをしていること。
私の勤めていたスーパーは、とても小さいスーパーでしたが、とても人が多い山並みの中にあるため、たくさんの人が毎日スーパーに寄っていきます。
私は、大学を卒業して、友達もみんな上京したり田舎に帰ったりしているけれど、一人で大学のある地域に残りました。
自分で決断したことといえども、何かと怖い気持ちや、不安な気持ちがありました。
しかし、スーパーに行くと自分が変わります。
普段は大人しいほうなのですが、元来仕事肌なのか、大きな声を出して呼び込みをすることも得意でしたし、仕事上で人と話をするのも楽しくて仕方がありませんでした。
お客さんに話しかけられたり、常連のお客さんだったら、自分から話をしてみたり。
元来無口なほうでしたので、話術自体が咄嗟に出てくることはなかったのですが、そうやって仕事を通してお客さんとお話をしていると、見る見るうちに人との話し方を覚えていきます。
社会に出る前にアルバイトをしておいたほうがいい、とはよく聞きますが、接客業をやっていると、それが何故なのかよくわかってきます。
人と話すときに、どうしたら面白く話せるのか、とか、どういう段取りで話せば一番伝えやすいところが伝わるのか、等など。
話し方は身に着けていないとできないことですし、お客様や上司を前にしてどういう態度を取ればいいかも、身に着けていないとできないことだと思います。
学生のうちにバイトをしておく、というのは、お金を稼ぐこと以外にも、社会に出て大きな利益をもたらします。
今のうちに、苦しい思いをして、様々な人間関係のあり方を学び、学生のうちに準備しておくことは、とても大事なことだと思います。
私ももともとは絵描きを目指すためにバイトをしていましたが、それが、後に今の絵描きという仕事につながる大きな営業能力になったことは、今でもありがたいと思っています。